【上海】中国の習近平国家主席は今週、対米貿易交渉のトップを務める劉鶴副首相と共に江西省のレアアース(希土類)産地を視察した。米国経済にとり重要なハイテク産業に対するてこを自国が握っている点を誇示する狙いがあったようだ。  世界はレアアースの生産を中国に依存している。米地質調査所のデータによれば、米国が昨年輸入したレアアースは約1億6000万ドル(約180億円)相当。その大半を中国からの輸入が占めた。