(5)特徴がない

 今回販売されたのは、団地風のマンション棟ばかりであり、タワーは含まれていない。タワーはオリンピック後に着工するので、販売はかなり先になるであろう。世間ではタワーマンションでさえ売れ行きが悪くなっているのは、以前の連載記事「高騰タワーマンション相場に異変、これから買う人が気をつけるべきこと」で述べた通りだ。大量供給されたものは、単純に稀少価値を生みにくい。立地の稀少性がない中で物件に特徴を持たせるのは、容易ではない。

「買うならこの部屋」
最後に割安物件をつかめ

 筆者のところへこの物件の購入相談に来た人の中には、「価格が安いだろうから転売して儲けられるだろう」程度に考えていたケースが多い。だからこそ、物件を選ぶ場合に損はしたくないであろう。そんな人のために、どの部屋が相対的に安く、損しにくいかを「住戸比較レポート」にまとめてみた。

 販売中の住戸の相対的な割安度が金額表示されているが、これはスタイルアクトが運営する物件比較サイト「住まいサーフィン」の会員だけに提供されている。このレポートの詳細は、過去の連載記事「割安な新築マンションを見逃さない『売る側の心理』解読術」で説明した。

 入手した価格表から面積・階数・向き・角住戸・最上階などを考慮して、一般的な値づけをした場合との差分を計算している。各住戸の眺望条件などはあるものの、「割安」と出ているものは中古市場で強いことが証明されている。

「晴海フラッグ」は検討している人が多いだろうから、競争倍率が付くくらい人気の住戸でないと、購入するのは怖いかもしれない。これからも販売される住戸は多いので、こうした情報を活用して抽選落ちしてでも、最後に割安な住戸をつかみたいものだ。

(スタイルアクト代表取締役/不動産コンサルタント 沖有人)