あなたは100歳まで生きたいですか?「もちろん」と、92歳のベティー・ドノバンさんは話す。姉のアンナマリー・ドノバンさんは108歳で健康だ。アンナマリーさんは100歳の時に初めて「iPad(アイパッド)」を手に入れた。姉妹の夫は兄弟同士だったが既に他界し、姉妹は介護施設で一緒に暮らしている。ベティーさんの娘、アニー・ドノバンさん(54)の答えは「ノー」だった。母と伯母は互いにそばにいて2人とも元気だが、それほど幸運なケースばかりではない。これくらいの年齢の人はたいてい、愛する人に先立たれていたり、体が悪かったりする。米国では100歳まで生きる人が増加している。かつては珍しかったが、国勢調査によると、100歳以上人口は2002年の約5万人から8万2000人に増えた。2030年には14万人程度に達する見通しだ。研究者たちは私たちがもっと長く生きられると考えている。米国の平均寿命は男性が76歳、女性が81歳だが、人間の寿命の限界は、フランスのジャンヌ・カルマンさんが1997年に死去した時の年齢とされる122歳との見方が一般的だ。