B/Sの左側は「投資」
何にお金を使っているかがわかる

 次に、B/Sの左側を見ていきましょう。左側は「投資」です。何にお金を使っているか、が記載されています。

 こちらは、すべて「資産」と呼びます。しかし、資産といっても現金からすぐに売れない土地までさまざまですから、こちらも負債と同じように「流動資産」「固定資産」の順に分けて並べます。

 流動資産には、現預金・商品・売掛金など1年以内に現金化できるものが並べられます。一方、1年以内には現金化されない、できないものが固定資産に並んでいます。建物・機械・土地などです。

 ここで注意しなければいけないのは、資産は調達した資金で構成されているということです。つまり、何かに投資するために、右側で調達してきているので、事業に関係のない高級車などの無駄なものが載らないようにすべきです。特に、固定資産には無駄なものが載りやすいので注意が必要です。

 現預金が多いB/Sが強いB/Sです。また、換金しやすい流動資産の多いほうが強いB/Sといえます。

 つまり、B/Sの左側は逆三角を目指すべきです。

貸借対照表(B/S)の左右は上下逆の三角で考えると、ストンと腹に落ちる