90歳でも20歳若返る!
私は1930年(昭和5年)生まれ。
数え年で90歳になるベンチプレスの現役選手です。
これまで世界大会(70歳以上の部・47kg級)で、
4つの金メダルを獲得してきました。
最近テレビに出演することも多くなった私ですが、
日々実践している「医師も認める健康法」を、
あるがままにお伝えしていきます。

まさかの脳梗塞が発覚
でも鍛えていたおかげで手術せずに治りました

 水分不足によると思われる次の大事件は、脳梗塞でした。
 脳梗塞とは、脳の血管が詰まってしまう病気です。
 元読売巨人軍の大スター長嶋茂雄さんや、2018年に亡くなった歌手の西城秀樹さんも脳梗塞を患っていらっしゃいました。

 私はベンチプレスの世界大会に行く前には、必ずかかりつけ医に精密検査をお願いして体調をチェックしています。
 年齢が年齢ですから、遠征中に何かあったら周囲の方に迷惑をかけますし、私だってせっかく遠方まで足を延ばすのですから、ベストのコンディションで全力を出し切りたいからです。

 2017年にリトアニアのカウナスで開催された世界大会の直前、かかりつけ医に診てもらったら「脳のMRIを撮ってみましょうか」と言われました。

「先生、脳のMRIなら3年前にも撮りましたよね」
「3年前は3年前、いまどうなっているか調べておきましょう」

 こういうやりとりがあり、念のためにMRIを撮ってもらいました。
 撮り終わって待合室で待機していると、顔なじみの看護師さんが長い廊下の向こう側から車椅子を押してやってきました。
 それを私の目の前に停め、こう言いました。

「奥村さん、これに乗ってください」
「えっ、なんで私が車椅子に乗らなきゃいけないの? この病院にも歩いてきたし、スクワットもできるし、どこも悪くないのに」
「先生からの指示ですから」
「先生からの指示って一体何よ?」
「診察室に行けば、わかります」

 そう諭されて診察室で先生に見せられたのは、脳の左側のMRIに写っている大きな影でした。
赤ちゃんの拳くらいの大きさがあったでしょうか。

「奥村さん、これは脳梗塞です」

 かかりつけ医にそう言われた瞬間、私は頭が真っ白になり、心でこう叫びました。

「あぁもうダメだ。これでベンチプレスはもうできない。どうしよう!」