米国の穀倉地帯は厳しい状況にある。今年は深刻な洪水と寒波が農地を痛めつけ、出荷が遅れた。しかも関税が米国の農産物の中国への輸出の足かせとなっている。農務省が発表する2019年の農業所得は2013年のピークを44%下回る690億ドルが予想されている。大豆とトウモロコシの世界的な供給のだぶつきによって価格がここ数年で約30%下落し、農家の収入を直撃している。とはいえ、農業は循環的である。天候は変化し、価格は上昇するだろう。より重要なのは、投資の観点から見て、アグリビジネスは経済全体と相関せず、投資家のポートフォリオを保護できることだ。そのため、新たに上場されるアグリビジネス銘柄への注目度は一段と高くなる。
【バロンズ】米アグリビジネスの注目株は
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