縁と恩と運の不思議な法則

 コンテストに応募するという、一見、些細な出来事が就職まで結びつき、その後、何十年もの人生を決定づける「新規事業」に関わるきっかけにまでなりました。

 まさに私にとって、人生を変えるような大きな転機になりました。

 さらに遡って言うとしたら、コンテストで「質より量」で優勝できたのは、「イベント受託サイドとしては、イベント総応募数の確保が先決」と考えたからであり、そう考えた背景は、「過去にイベント受託会社の一員だったから」です。

 なぜ、そのイベント会社の一員だったかと言うと、「新歓パーティーのイベントを手伝ったから」でした。

 縁は繋がっていて、どれか一つでも欠けていたら、私と「新規事業」との出会いは、永遠に無かったかもしれません。

 これは私の場合の話ですが、この事例が意味する、「ご縁を大事にし、恩を忘れないと、いつか運がついてくる」という部分は、おそらく、この世の常なのではないかと思います。

【三歩目】 過去の一歩は現在の一歩に、現在の一歩は未来の一歩に、繋がっている

守屋 実(もりや・みのる)
1969年生まれ。明治学院大学卒。1992年にミスミ(現ミスミグループ本社)に入社後、新市場開発室で新規事業の開発に従事。メディカル、フード、オフィスの3分野への参入を提案後、自らは、メディカル事業の立上げに従事。2002年に新規事業の専門会社、エムアウトをミスミ創業オーナーの田口弘氏とともに創業、複数の事業の立上げおよび売却を実施。2010年に守屋実事務所を設立。設立前および設立間もないベンチャーを主な対象に、新規事業創出の専門家として活動。自ら投資を実行、役員に就任、事業責任を負うスタイルを基本とする。2018年4月に介護業界に特化したマッチングプラットホームのブティックスを、5月に印刷・物流・広告のシェアリングプラットホームのラクスルを2社連続で上場に導く。