――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」  ***  米連邦準備制度理事会(FRB)に利上げを停止させることと、利下げさせることは違う。  投資家は再びいらだっている。最近まで終息が近いように思われた米中貿易摩擦が激化しているからだ。世界経済の成長の足取りは怪しく、メーカーは神経をとがらせ、石油業界は米原油在庫の増加への懸念を募らせている。  その結果が株価の下落だ。例えばS&P500種株価指数は月初から5%下げている。投資家がFRBは味方だと信じていなければ、さらに悪かった可能性もある。