2018年11月16日にIMFのブログに掲載したもので、「女性、技術、仕事の未来(Women, Technology, and the Future of Work)」と題されている。

 同論文は、「私たちの調査によれば、更なる自動化は特に女性を大きく変える(Our new research finds the trend toward greater automation will be especially changing for women.)」

「女性はこれまで以上のガラスの天井に直面することになる(More than ever, women will need to break the glass ceiling)」

「女性は危機に直面している(Women at higher risk)」というサブタイトルがつけられている。

 抜粋を紹介すると、次のように記されている。

 私たちの働き方はかつてない速さで変化しており、デジタル化や人工知能(AI)、機械学習によって、低技能や中技能の定型業務を伴う仕事の多くが自動化され消滅している。

 自動化がさらに浸透していくこの傾向は、とりわけ女性に厳しい課題をつきつけるだろうことがIMFの新しい研究でわかっている。

 自動化によって男性が仕事を失うリスクの平均は9%であるのに対し、女性が仕事を失うリスクの平均は11%である。

 自動化が理由で失業している男性も少なくはないものの、調査対象30ヵ国で2600万人の女性が今後20年間にテクノロジーに仕事を奪われるリスクの高い仕事に就いていると推計される。

 この結果を踏まえて世界全体について試算すると、全世界で1億8000万人の女性がこうしたリスクの高い仕事に従事している計算になる。

 職場における男女平等を実現しようとするならば、こうした動向が女性の生き方に与える影響を理解しなければならない。

 この論文は、調査対象の30ヵ国(OECD加盟28ヵ国とシンガポール、キプロス)で、仕事ごとに、機械で代替される可能性をだし、その数値が70%以上の仕事に従事してい人を、自動化によって「仕事を失う(奪われる)リスク」の高い人として、男性、女性ごとに推計し全体のなかでの割合などを出した。

 また論文では、自動化で仕事を失うリスクの男女差は国によって違うことも示している。