【シンガポール】シンガポールで開催されたアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に米中両国の国防トップが出席し、アジアを不安定化させようとしていると互いを非難した。一方で米中の貿易を巡る対立が世界経済に影を落とす中、軍事的な緊張の高まりを避けようとする姿勢も見られた。  パット・シャナハン米国防長官代行は1日、インド太平洋地域における「中国の振る舞いを見逃す」ことはもうないと発言。中国を念頭に、同地域にとって最大の脅威は「あらゆる威圧的な行為」によってルールに基づく国際秩序を弱体化させようとするプレーヤーの存在だと述べた。