これは違うな、と思ったら方向転換する

 そして、踏み出したら、歩みを緩めずに、歩み続けることです。

 と同時に、その歩みが間違っていたならば、新たな違う一歩を踏み出すのです。私の専門分野の新規事業などでは、方向転換することをPIVOT(ピボット)と言ったりしますが、これは、個人でも同じです。

 でも、それは、口で言うほど簡単ではないかもしれません。

 やると決めたからには、キチンとやり切る努力や姿勢が大事な一方で、見極めに時間をかけすぎて時間を浪費しすぎることは、じつにもったいない。

 私自身、今でも、ときに迷いながら悩みながら、歩み続けています。

 自分ときちんと向き合って、自分らしい一歩を、日々歩んでいきたいものですね。

 【七歩目】 間違った一歩も、前身の一歩。

守屋 実(もりや・みのる)
1969年生まれ。明治学院大学卒。1992年にミスミ(現ミスミグループ本社)に入社後、新市場開発室で新規事業の開発に従事。メディカル、フード、オフィスの3分野への参入を提案後、自らは、メディカル事業の立上げに従事。2002年に新規事業の専門会社、エムアウトをミスミ創業オーナーの田口弘氏とともに創業、複数の事業の立上げおよび売却を実施。2010年に守屋実事務所を設立。設立前および設立間もないベンチャーを主な対象に、新規事業創出の専門家として活動。自ら投資を実行、役員に就任、事業責任を負うスタイルを基本とする。2018年4月に介護業界に特化したマッチングプラットホームのブティックスを、5月に印刷・物流・広告のシェアリングプラットホームのラクスルを2社連続で上場に導く。