7日発表された5月の米雇用統計が予想を下回ったことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ確率が上昇し、株式市場では買いが先行している。  S&P500種指数は序盤の取引で約0.9%上昇。ダウ工業株30種平均も0.8%高で推移し、いずれも週間の上昇率が4%を超えた。  わずか1週間前には、雇用が弱まれば景気が全般的に減速して企業利益が圧迫されるとの見方が広がり、株価が下押しされていた。  だが、FRBのジェローム・パウエル議長が4日、「景気拡大を維持するために適切な行動」を取ると述べたことで、市場のムードが一変した。ダウ平均はこうした発言を受けて500ドル超上昇。