米下院司法委員会はロシア疑惑に関するロバート・モラー特別検察官の報告書を巡り、証拠へのアクセスについて司法省と合意に達し、ウィリアム・バー司法長官を議会侮辱罪に問う方針を取り下げた。委員会の民主党トップが10日、明らかにした。ジェロルド・ナドラー下院司法委員長(民主、ニューヨーク州)は「喜ばしい発表だが、司法省は当委員会の召喚状に応じ、ロバート・モラー氏の最重要書類をわれわれに開示し、大統領と関係者が司法妨害をしたり、その他の不正行為に関与したりしたか判断する上で、特別検察官が用いた重要な証拠を提供することに合意した」と述べた。ナドラー氏は、司法省が同日中に委員会へ書類を開示し始め、共和・民主両党がアクセスできるようになるとし、「これらの書類により、われわれは憲法上の責務を遂行し、特別検察官が示した大統領に対する疑惑にいかに対応するかを決めることができる」との声明を発表した。
モラー報告書の証拠開示で合意、司法省と下院民主党
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