当事者が生きたいと思える
状況になっていくのか

 イベントを企画した田中さんは、こう疑問を投げかけた。

「非常に社会そのものが、不満や不寛容の中でギスギスした感じを受ける。こういう社会状況の中で、当事者たちが肩身の狭い思いをして生きていかなければならない。

 働いても収入が少なく、賃金が上がっていかない。年齢が上がれば、収入の高い職業に就くこと自体、難しくなる。社会はそんな状況をわかっていながら若年者支援ばかり目を向けてきて、当事者が生きたいと思える状況になっているのか、検証する必要がある」

 10月12、13日には、「KHJ全国大会in北海道」が札幌市内で開催される。「ひきこもり8050」時代を迎え、こうした一連の事件の起きた背景とともに、家族としてどう向き合っていけばいいかといった視点から、今後の対応についても話し合われる予定だ。

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 なお、毎日、当事者の方を中心に数多くのメールを頂いています。本業の合間に返信させて頂くことが難しい状況になっておりますが、メールにはすべて目を通させて頂いています。また、いきなり記事の感想を書かれる方もいらっしゃるのですが、どの記事を読んでの感想なのか、タイトルも明記してくださると助かります。

(ジャーナリスト 池上正樹)