中国のライドシェアは
タクシーに原点回帰するのか?

 交通運輸部によると、2018年7月時点で合格したネット予約車両は17万台で全体の0.54%、合格した運転手は34万人で全体の1.1%に過ぎないという。

 果たして、ライドシェアはいつまで滴滴のビジネスモデルであり続けるのだろうか。中国の電子メディアは、シェアリングエコノミー専門家のコメントを取り上げていたが、それは「(滴滴において)シェアリングエコノミーの要素はますます減り、より規制の厳しいタクシーに向かうのではないか」というものだった。

 前出の公共経済の専門家も「中国のシェアリングエコノミーは、確かにスピーディな発展を遂げたが、市場での称賛の声が消える前に終わってしまうのが特徴」だと語っている。

 中国政府がシェアリングエコノミーを積極的に発展させるのか、それとも規制していくのか――これを占うのがネット予約車だといわれてきた。しかしながらそれは「回りまわってタクシーに戻った」とさえいわれている。もちろん、そこには従来型のタクシーを上回る「質の向上」があることは否定できない。

 "壮大な実験国家”におけるシェアリングエコノミーの第4段階は、果たしてどんな発展を見せるのか。ネット予約車の行方を見守りたい。

(ジャーナリスト 姫田小夏)