2018年春、ニューヨーク・ショーでワールドデビュー。米国でベストセラー・トヨタ車として高い人気を誇るミドルクラスのSUV、トヨタRAV4がついに凱旋デビューした。日本仕様は2.5リットルハイブリッド(システム出力222ps)と、2リットルガソリン(171ps)の2シリーズ。駆動方式は4WDとFF。イメージリーダーに、ワイルドな造形とトルクベクタリング機構を備えた“アドベンチャー”が設定された。
RAV4が3年ぶりに日本市場に復帰
復活した背景にはコンセプト転換
前輪駆動(FF)乗用車のプラットホームやパワートレーンを活用してSUVを作る──現在、当たり前になった手法を世界で最初に取り入れたモデルは、1994年にデビューした1stトヨタRAV4だった。そのRAV4が3年ぶりに日本市場に復帰した。新型は5thモデルにあたる。
RAV4は3rdモデルまで日本でも販売していた。しかし3rdモデルから海外市場を見据えてボディやエンジンを大型化した戦略の影響で、国内販売は伸び悩んだ。その結果、4thモデルは海外専売モデルに転換。日本では販売されなかった。
4thモデルのセールスは、世界的に好調のうちに推移した。とくに米国は、途中でハイブリッド仕様が追加されると人気が急上昇。米国で最も売れるトヨタ車に成長した。現行5thモデルは、その勢いを受け継ぎ、2018年にまず米国で発表された。