米国政府による中国・華為技術(ファーウェイ)への制裁措置は、主に通信機器事業が標的となっているが、世界トップの座をうかがうスマートフォン事業にも暗い影を落としている。スマホに欠かせない中核部品やソフトウエアへのアクセスが脅かされているためだ。ファーウェイは米国からの部品調達が制限されたことを受け、新型ノートパソコン(PC)の発売を取りやめるとともに、PC事業の生産を一時停止。足元で制裁による影響が顕在化し始めている。また悲願であるスマホメーカー世界トップの目標も延期した。11日に上海で開催されたテクノロジー関連会議で、幹部が明らかにした。1-3月期(第1四半期)の世界スマホ販売台数で、ファーウェイはアップルを抜き、サムスン電子に次ぐ2位に浮上。首位の座まであと一歩に迫っていた。
ファーウェイ痛みじわり、「スマホで頂点」の夢に暗雲
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