学校が休みに入ることは何を意味するか、子どものいる親なら分かるだろう。宿題がなく、就寝時間が遅くなり、子どもたちがスクリーンタイム(画面を見ている時間)のルールを曲げたがるということだ。親は子どもたちがネット上のトラブルに巻き込まれていないかをどうやって確かめようか頭を悩ませる。子どもが送受信するあらゆる画像やメール、テキストメッセージを――子どもが作成・共有するグーグルドキュメントまでも――全部チェックし、何か不審な点があれば親に警告が送られてくるようなツールはある。だが「親の責務」から「警察国家」への一線を越えるのはどのポイントか?その判断は必ずしも容易なことではない。ニューヨーク州在住のジャナ・マクドノーさんは今年2月、11歳になる息子タイラー君に初めてスマートフォンを与えた。その直後から毎日のチェックを欠かさず、息子のインスタグラムとスナップチャットもフォローすることにした。数週間前、マクドノーさんはタイラー君がゲーム「フォートナイト」で獲得した新しい銃の写真をインスタグラムに投稿したことに気づいた。そして削除するよう伝えた。