上品で、高級感のある印象を打ち出す
革ベルトタイプ

革ベルトには、クロコダイル、アリゲーター、リザード、カーフ、コードバン、オーストリッチなど、たくさんの種類があるのが特徴。カラーバリエーションも豊富に揃っており、こうした中から自分好みのものを選べるのが魅力です。

失敗しない!腕時計の選び方 Photo by 成尾和見(SEPT)

機能面でいうなら、ブレスレットタイプより軽く、手首へのフィット感に優れているのがメリット。一方で、革はこまめにお手入れしないと傷みやすいという特徴があります。特に水に弱いので、雨の日や汗をかきやすい夏場は、使用を控えたほうがよいでしょう。

見た目の印象でいうと、カジュアルにも対応するブレスレットタイプに対して、高級感を感じさせてくれるのが革ベルトタイプです。クラシック感やフォーマル感をだしたい時には、これひとつでその印象をはっきりと打ち出してくれます。

こうした革ベルトの腕時計を美しく着けるには、やはりきちんと感が必要。ゆとりをもたせるブレスレットタイプとは逆に、手首にぴったりと巻きましょう。手を動かしても一緒に動いたりしないほうが、上品で素敵に見えます。

腕時計は何を着けているかで、どんな世界観を愛する人なのか、どんなスタイルを目指している人なのかがわかるアイテムです。単に高級品を選べばいいというものでもありませんから、やはり選び方は難しいものです。今回は『そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら』の中から、着けることで素敵に見える時計の選び方とつけこなし方をご紹介しました。本の中には、具体的なブランドやおすすめモデルもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

伊藤美佐季(いとう・みさき)
ジュエリーディレクター、スタイリスト。ジュエリーの広報機関のPRを経てイタリア・フィレンツェに遊学、帰国後スタイリストに。つける人の個性を活かす洗練されたスタイリングは、女性誌のほか多くの女優からも支持されている。ジュエリーブランドへのアドバイス、ジュエリーに関する講演などでも活躍。