6月20日の日銀金融政策決定会合後の発表では、金融政策の変更はなかった Photo:PIXTA

FRBは早ければ7月に利下げへ
景気後退を予防する「余裕」の状態

 6月19日から20日にかけての日米両国の中央銀行の動きは対照的だった。

 19日(日本時間20日未明)に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表文では、FOMC委員の約半数が2019年末までに1回、ないしは2回の利下げを見込んでいることが明らかになった。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、FOMC後に行われた記者会見で「An Ounce of prevention is worth a pound of care」(発病後に袋いっぱいの薬を飲むよりも、予防として一匙の薬をあらかじめ飲むべき)と表現し、米国経済が実際に景気後退に陥る前に、予防的に利下げを検討していることを表明した。

 また同議長は、利下げのタイミングについて「Many participants now see the case for somewhat more accommodative policy has strengthened」(FOMC参加者の多くは、幾分かの追加緩和策が実施される可能性が高まっているとみている)と述べ、FOMC内で利下げを実施する機運が高まっていることを明らかにしている。早ければ7月末の次回会合でも、25bpの利下げが実施される可能性があるだろう。

 金融政策は一般に、半年程度のラグ(時間差)を伴って実体経済に影響を与えるとされている。FRBは景気後退が必至となる前に、1回ないしは2回の利下げを行い、景気後退を予防しようとする「余裕」がある状態だ。