達成手段なくして目標達成なし

 業績を直接的に左右するのは、優れた「目標達成手段」の立案と、その粘り強い実行です。

 私は化粧品会社に勤めていたころ、売上目標の未達成を繰り返す、ダメ営業マンだった時期があります。

 なぜダメだったのか。それは、目標達成手段が貧弱だったからです。
これをやれば業績が上がるはず、という手段を持たないまま、毎日客先を訪問していました。
 当然のことながら、モチベーションも高まらないし、業績向上などは望めません。

 そんな私が営業という仕事に自信が持てるようになったのは、目標達成手段を自ら考え実践するという習慣を身に付けたときからです。

 では、優れた手段を手に入れるために、何をすればよいのでしょうか。
30分程度の個人面談で、手段の探索が可能なのでしょうか。不可能とは言いませんが、至難の業だと思います。

みんなで知恵を出し合おう

 やはり、手段の探索には、成功体験の共有化など、みんなでワイワイガヤガヤという場がどうしても必要です。

 みんなが情報を持ち寄り、知恵を出す。
他者の目標にも前向きに干渉し、協力を約束する。
  適度なライバル意識も醸成する。

 そういう場をできる限りたくさん持つことで、目標達成手段のメニューが増え、手段の質にも磨きがかかります。

 『黒字浮上!最終指令』の沢井社長は、長年のMBO-Sの実践経験から、上司と部下とで、部下の目標を囲い込むような「一対一の個人面談スタイル(クローズド・システム)」には限界があると考えて、ワイガヤのミーティングを積極的に仕掛けます。