――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米連邦準備制度理事会(FRB)は持ち駒が豊富とはいえないが、来月にもその一部を使う可能性がある。  FRB当局者は先週、世界の景気見通しが突如として好転したり、ドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が貿易問題で合意したりしない限り、7月下旬の次回連邦市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を引き下げる可能性が高いことを示唆した。これを受け、大方のエコノミストの間で利下げ幅が議論の的となり、25ベーシスポイント(bp)との予想もあれば、50bpとの予想も出ている。