米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は25日、トランプ米政権の貿易政策を巡る不透明感が景気を冷やし、年内の利下げが必要になるかどうかを議論していると述べた。  ニューヨークの外交問題評議会の冒頭でパウエル氏は、多くのFRB当局者が「やや緩和的な政策を取る論拠が強まったと判断している」と述べた。  パウエル氏は同時に「金融政策はどのような個別データや短期的なセンチメントの変動にも過剰反応すべきではないこともわれわれは意識している」とし、「もしそういうことをすれば、見通しをさらに不透明にするリスクがある」と述べた。