筆者は6月21日、自宅マンションの集合郵便受け付近でバンパイア(吸血鬼)と戦い、敗北した。いま振り返ると筆者には勝ち目がなかった。同日配信されたモバイルゲーム「ハリーポッター:魔法同盟」を始めてわずか45分。レベル2に到達したばかりだった。魔法同盟は、米ナイアンティックが「ポケモンGO」に続き、拡張現実(AR)技術を導入して開発した新作ゲームだ。筆者は数日にわたり、1、2分の暇さえあれば練習した。ディメンター(吸魂鬼)を撃退するため初めてパトローナス(守護霊)を送り込んだのはロングアイランドの公園だった。ロン・ウィーズリーをクモの形をしたまね妖怪ボガードから助けたのはサンノゼの空港にあるコーヒーショップ。それから魔法生物のヒッポグリフやフクロウ、姿をくらますキャビネット棚、自動演奏ハープを救出した。バンパイアに再び遭遇したとき、筆者はレベル8に達していた。3つの呪文を使って難なくバンパイアを倒した。