クラウドベースのメッセージサービスを手掛ける米スラック・テクノロジーズは直接上場(ダイレクトリスティング)で株式市場にたどり着いたが、この近道を評価している投資家は注意が必要だ。直行ルートにはこの先、思わぬ危険が待ち受けている可能性がある。  スラックには直接上場に適した特異な資質がいくつかあった。直接上場は、従来の新規株式公開(IPO)手続きを省き、株式市場の投資家に直接株を売り出すことができる。しかし、手数料が抑えられるといったメリットにはデメリットも伴う。結局、そのつけを投資家が払うことになりかねないためだ。