できる人は、3分話せば好かれるPhoto:PIXTA

商談や打ち合わせの際、メモをとっていますか? じつは、相手の前でメモをとる行為には、備忘録という本来の目的以外にも、大切な意味があるのです。新著『できる人は、3分話せば好かれる』を出版した営業コンサルタントの浅川智仁氏が、メモすることの重要さについて解説します。

相手の発言をメモするのは
相手に対しての敬意を示すこと

 あなたは、大事な相手と話している最中、メモをとっていますか?

 相手の発言をメモするのは、「相手に対して尊敬の念を示すこと」だというのが私の考えです。

 相手が話しているときでも、

「すみません、ちょっと待ってください。今のお話、メモさせてください」

 とあえて言います。

「今のひと言、グッときたので、メモさせていただいてもよろしいですか?」

 と言われて、気分を害する人はいません。

「すみません、今の、すごくいいひと言だったので、もう1回お願いできますか?」と言って、その場でメモをとったら、相手は「あっ、この人は自分の言葉をちゃんと聞いてくれているな」と、気持ちよくなります。

 メモをとっている姿を見せること自体が、相手への最高の「肯定のサイン」になるのですね。