ビジネスの現場で「メモを取ることは重要だ」といわれるが、顧客との簡単な打ち合わせでは、メモを取らない営業マンは意外と多い。日常的にメモを取るか、取らないかで営業成績にも「大きな差」がついてしまう。(営業サポート・コンサルティング代表取締役、営業コンサルタント 菊原智明)
「メモは大切」と思っても
実際にやっている営業マンは少ない
今、本屋さんに行くと「メモ関係の本」がたくさん並んでいる。あなたも目にしたことがあるだろう。その中でも若手の起業家が書いた本はベストセラーになっている。その著者はテレビなどに出演し、メモの方法を公開したりしており、注目を集めている。
ちょっとした「メモブーム」といってもいい。
基本的にメモ関係の本は「大切な内容はそのままにせずメモした方がいい」といったことが書いてある。
実は、どの著者の本もそれほど変わった内容は書いていない。私もその1人であるが…。メモ自体は難しいノウハウではないのだ。
「メモは大切だ」と聞いて否定する人はいないだろう。実際、メモの効果を知らない人はほぼいない。やれば間違いなく効果があり、結果も出る。
にもかかわらず、実行率は低い。メモほど「知っているのにやっていない」というノウハウはない。
実際の話、お客様にヒアリングする際、「手帳やノートにメモを取る」といった行為がきちんとできる人がどれほどいるだろうか?