フェイスブックの「リブラ」は形の上では仮想通貨(暗号資産)だとしても、ビットコインよりむしろ、50年前に生まれたマネー・マーケット・ファンド(MMF)に似ている。MMFは2008年の金融危機以降、規制当局から厳しい監視の目を向けられている。投資家はリブラが規制当局の関心をかわせるとは思わない方がいい。この手の議論は、シェアリング経済の旗手である配車大手ウーバー・テクノロジーズや民泊仲介サイト大手エアビーアンドビーなどでも聞き覚えがある。彼らのサービスは新しい価値をどのくらい生み出すのか? あるいは古めかしい法制度に一歩(しかも一時的に)先んじただけなのか? リブラはおおむね後者のケースだと思われる。
フェイスブック仮想通貨、規制の目はかわせない
「リブラ」の実態はMMFに近い
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