アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンと米国による7回目の和平協議が9日、カタールの首都ドーハで再開する。米国のアフガニスタン和平担当特別代表を務めるザルメイ・ハリルザド氏は6日、協議は進展しているとの見解を示した上で、9月1日までにタリバン側とロードマップで合意し、内戦の包括的な和解交渉を完了させたいと語った。この期限内の合意に立ちはだかるのが、すでに2回延期され、現在は9月28日に予定されているアフガン大統領選だ。アフガン政治に詳しい専門家は「選挙を控えたアシュラフ・ガニ大統領や対立候補ら、あるいはタリバンが、和平に不可欠な権力分担で大幅に譲歩できるインセンティブとはどのようなものかを判断するのは難しい」と指摘。「ロードマップがまとまれば、選挙は延期される可能性が高い。選挙が実施されれば結果判明に時間がかかり、和平協議は停滞してしまう」と述べた。