米テキサス州の大富豪で、大統領選に2度出馬したロス・ペロー氏が9日死去した。家族の代理人が発表した。89歳だった。  ペロー氏は貧困から身を起こし、IT(情報技術)サービス会社エレクトロニック・データ・システムズを創設。一代で米国で有数の大富豪になった。  1992年には米大統領選に独立候補として出馬し、現職のジョージ・H・W・ブッシュ大統領と民主党候補だったビル・クリントン氏との争いに加わった。第3政党の候補としては80年ぶりの高水準となる19%近くの票を獲得し、共和党支持者からブッシュ氏敗北の一因になったと批判された。