約半世紀の日本のオートキャンプの歴史の中で人気のピークだったのが、1990年代半ばごろ。1996年には、日本のオートキャンプ人口は1580万人、全国のオートキャンプ場は1000ヵ所を超えた。

 これはバブル後、人々はモノの豊かさより心の豊かさを重視するようになり、余暇活動を求めるようになったことが背景にある。それが、家族でレジャーを楽しむアウトドアブームにつながったのだ。

 90年代に日本のオートキャンプは花開く。クルマはRV(レクリエーショナル・ビークル)ブームとなり、自動車メーカーはミニバン、ステーションワゴン、SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)、ジープタイプを積極的に開発し、市場に投入した。RVは1997年に200万台を超え、90年代後半の国内自動車需要の5割以上がRVとなった。

 しかしその後、オートキャンプ人口は減少の一途をたどった。

 その理由は、オートキャンプを楽しんでいた層の主体を占めていた団塊世代が子育てを終えたこと、かつ長期の国内景気の低迷のあおりをうけたことによる。

 2000年代に入って、日本のオートキャンプ人口はピーク時の半減、740万人となってしまった。その後、東日本大震災後の2013年ごろから徐々に回復傾向を示し、2015年に800万人台にまで回復した。

「グランピング」が登場
オートキャンプは多様化

 また、ここへきて「グランピング」というリゾート施設が注目を集め、オートキャンプの多様化につながりつつある。

 グランピングとは、「グラマラス(魅力的な)」と「キャンピング」を掛け合わせた造語である。テントやロッジに泊まりながら、高級ホテル並みの豪華で快適なサービスを楽しむというものだ。