そもそも日本でオートキャンプといえば、「マイカーを使ってレジャーとしてキャンプを楽しむ」ものであり、1960年代半ばに生まれてから約半世紀が経過した。このようなスタイルは、長期バカンスで大型キャラバンやけん引式トレーラーで楽しむ欧米流オートキャンプと違って、日本の狭い国土や道路事情に応じて生まれたRV主体のオートキャンプだ。

 かつてのオートキャンプブームは、“あだ花”だったのだろうか。

 むしろ、前述したように、ここへきて日本のオートキャンプは軽自動車で楽しむ人が増えるなど、より一層、独自のオートキャンプの文化を醸成しつつあるように見える。

 そこで、世界オートキャンプ大会の日本開催となるわけだが、海外の異なるスタイルのオートキャンプを見ることができるし、インバウンドによる消費や福島の「復興」という点でも大きな意義はあるだろう。

自動車業界は
もっとオートキャンプに注目すべき

 もっとも、日本のオートキャンプがようやく少しずつ回復トレンドを示す中で、世界オートキャンプ大会の日本開催をもっと世間にアピールする必要があるのではないか。

 1994年に開催された島根県石見での世界オートキャンプ大会は、秋篠宮殿下ご夫妻が来賓されるなど、大いに盛り上がったのを記憶している。

 クルマとのライフスタイルが変わる、あるいは変えようとする自動車メーカーや自動車ディーラーも、オートキャンプの動向と世界オートキャンプ大会日本開催に改めて目を向けるべきであろう。

 今夏は、本州各地の梅雨明けが遅れている。オートキャンプの主体シーズンとなる梅雨明けが待たれる。

(佃モビリティ総研代表 佃 義夫)