米フェイスブックは奏功するかどうか不確かな果実のために、厳しい追及を受けている。同社が計画している新たな仮想通貨「リブラ」を巡って16日開催された上院銀行委員会の公聴会では、シェロッド・ブラウン上院議員(民主党、オハイオ州)がフェイスブックを「マッチの本を手にした幼児」になぞらえた。通貨に関わることにおいて、フェイスブックが家を焼失させるような事態を議員が望んでいないことは明らかだ。当局による追及や反トラスト法(日本の独占禁止法に相当)を巡る調査に直面しているにもかかわらず、フェイスブックの株価は年初来で55%値上がりしている。リブラの白書に関する情報が伝わり始めた1カ月前からは12%余り上昇しているが、同期間のナスダック総合指数の上昇率は5%にとどまる。
フェイスブックの破壊者精神、「リブラ」では通じず
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