――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」
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米動画配信大手ネットフリックスは、 「13の理由」 がなくても投資家の神経を高ぶらせることができる。1つで十分すぎるくらいだ。
ネットフリックスが17日午後に発表した4-6月期(第2四半期)の契約者数は期待に届かなかった。有料契約者は270万人増と、同社が3カ月前に予想した500万人増を46%下回った。売上高は前年同期比26%増の49億ドルと、市場予想とほぼ同じだった。営業利益は同53%増の7億0600万ドル。マーケティング費用を下半期にシフトしたことが一因となった。
だが、ネットフリックス投資家は契約者数を重視する傾向にある。そして、4-6月期の伸びも7-9月期(第3四半期)に関する自社予想も、魅力的な内容ではなかった。同社は7-9月期に有料契約者が700万人増えると見込んでいるというが、これは市場予想の770万人を下回る。明るい材料としては、同期にネットフリックスのオリジナル作品で最も人気の高い「ストレンジャー・シングス」と「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」の新シーズンが放送される。ネットフリックス株は決算発表を受け、時間外取引で12%下落した。