脱丸刈りの動きが加速

 日本高野連には頭髪に関する規則はないが、昔からの習慣で丸刈りにしているチーム、野球部員が圧倒的多数を占める。

 一方で、丸刈りが嫌で野球部には入らないという声は昔からあった。野球人口が減少しているいま、その傾向に歯止めをかけようと「脱丸刈り」の動きも出てきた。

 春夏通じて8回の甲子園出場を誇る新潟明訓は昨年末、丸刈りにする「暗黙の了解」を撤廃した。新潟明訓は「丸刈りが嫌だから野球をやらない」という生徒がいなくなるようにと、踏み切ったという。

 今夏の甲子園出場を決めた秋田中央の佐藤幸彦監督は「何も考えず坊主頭にするのはやめないか」と部員に問い掛け、今年4月、丸刈りを廃止していた。

 丸刈りからただ伸びただけのような選手、スポーツ刈りの選手……。試合前後に整列し、帽子を取って挨拶する選手の髪形はさまざまだ。

 秋田県高野連理事経験者によると、選手らは「髪形は関係ないところを見せる」と話していたという。昨年の金足農業に続き、秋田県代表チームが今夏も注目されることになりそうだ。

 球児が髪を伸ばすことに嫌悪する高野連関係者は多いが、実は前述の花巻東も昨年秋から丸刈りを廃止している。こうした流れは間違いなく加速するだろう。

 変わるものがあれば、変わらないものもある。変えるべきものがあれば、変える必要がないものもある。

 ただ、こと高校野球に限れば、変えていくべきものはまだまだ残されているような気がする。