トランプ政権のメキシコ国境沿いへの壁建設計画をめぐり、米連邦最高裁は26日、国防費の転用を認める判決を下した。最高裁は、トランプ政権が不法移民対策として、国防費を100マイル(約160キロメートル)分の壁の建設費に充てることができるとした。5人の判事が賛成し、反対は4人だった。トランプ政権は今年2月、国防費などの予算から総額67億ドル(約7300億円)を壁の建設費に転用するため、連邦議会の承認を得ずに国家非常事態を宣言した。議会は55マイル分の壁の建設費として約13億8000万ドルの予算を配分していたが、トランプ氏は不法移民対策として不十分と判断した。下級審は資金の一部について転用を認めなかったが、最高裁は下級審判決を覆した。最高裁判決はソニア・ソトマイヤー、エリーナ・ケーガン、ルース・ベーダー・ギンズバーグ各判事が反対、スティーブン・ブレイヤー判事は一部反対した。
トランプ氏「大勝利」 壁建設で最高裁承認判決
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