今夏の移籍市場で、Jリーガーたちが続々とヨーロッパへ新天地を求めている。7月末の時点で、森保ジャパンや年代別の日本代表に名前を連ねた11人が移籍を決断した。今年1月の移籍市場でも多くの選手が海を渡るなど、ここにきて海外移籍が一気に活況を呈している。日本サッカー界で何が起こっているのか。目まぐるしく変化する舞台裏の動きを追った。(ノンフィクションライター 藤江直人)
レアル・久保建英だけじゃない
わずか半年で18人が欧州へ移籍
Jリーガーの海外移籍ラッシュが続いている。今夏の移籍市場がオープンになるや、FC東京から世界一のビッグクラブ、レアル・マドリードの一員になった久保建英をはじめとして、7月末の時点で実に11人がヨーロッパに新天地を求めた。顔ぶれは下記のようになっている。
シュミット・ダニエル GK 27歳 ベガルタ仙台→シントトロイデンVV(ベルギー)
鈴木優磨 FW 23歳 鹿島アントラーズ→シントトロイデンVV(ベルギー)
安西幸輝 DF 24歳 鹿島アントラーズ→ポルティモネンセSC(ポルトガル)
安部裕葵 FW 20歳 鹿島アントラーズ→FCバルセロナ(スペイン)
久保建英 MF 18歳 FC東京→レアル・マドリード(スペイン)
天野純 MF 28歳 横浜F・マリノス→ロケレン(ベルギー2部)
前田大然 FW 21歳 松本山雅FC→CSマリティモ(ポルトガル)
北川航也 FW 23歳 清水エスパルス→SKラピード・ウィーン(オーストリア)
菅原由勢 DF 19歳 名古屋グランパス→AZアルクマール(オランダ)
中村敬斗 FW 19歳 ガンバ大阪→FCトゥエンテ(オランダ)
小池龍太 DF 23歳 柏レイソル(J2)→ロケレン(ベルギー2部)
いずれも各クラブで主力を担い、小池を除けば、森保ジャパンや年代別の日本代表に選出された選手ばかりだ。さかのぼれば今年1月の移籍市場でも、次の選手たちが海を渡っている。