米インターネット競売大手イーベイは7月31日、ネット通販大手アマゾン・ドット・コムの従業員3人が、イーベイの出品者を違法にアマゾンのマーケットプレースに勧誘したとして、カリフォルニア州サンノゼの連邦裁判所に提訴した。出品者の引き抜き疑惑を巡り、両社は約1年にわたり争っている。イーベイは訴状の中で、アマゾンの従業員3人が違法行為による金もうけを禁止する連邦法に違反し、アマゾンの利益を増やすため、故意にイーベイに打撃を与えたと主張している。アマゾンの広報担当者は、今回の提訴についてコメントを控えた。イーベイは昨年10月、アマゾンに対して違反行為の即時停止を求める通告書を送付し、出品者の引き抜き疑惑を初めて指摘。イーベイは、同社内部のメッセージシステムを通じてアマゾンが販売業者に連絡を取り、イーベイのマーケットプレースへの出品を止めるよう説得しようとしていたと主張している。書簡によると、世界各地のアマゾンの営業担当者約50人が、イーベイの出品者に1000件超のメッセージを送っていたという。