香港で続いている週末の大規模デモが9週目に入り、新たな地域への拡大や過激化する傾向が出ている。参加者らは要求に応じる姿勢をほとんど見せない政府への反発を続ける。4日には香港の2カ所で大規模な集会が実施され、住宅街の将軍澳では数千人がデモに参加。堅尼地城ではそれを上回る人が抗議に加わった。前日の3日には警察とデモ隊による衝突も発生していた。デモ参加者らは中国本土への容疑者移送を可能にする「逃亡犯条例」改正案の完全撤回や、民主的な改革を要求。「われわれの未来を守れ」などと書かれたサインを掲げた。香港の西区では、デモの許可を得ていない地域へ流れ込んだ参加者らに向け警察が催涙弾を発砲。参加者の多くはその後、商業・娯楽施設などが多くある銅鑼湾に移動し、一部は海底トンネルの入り口を封鎖するなどして大規模な渋滞が発生した。