老後に「時限爆弾」を抱えるのは団塊ジュニア世代だけでない
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 1990年代末の就職氷河期といわれる時代に学校を卒業した世代には、正規社員として就職できなかった人が多く、彼らが抱える問題が、いくつかの殺人事件として、日本社会に顕在化したといわれる。

 そして、2040年頃、彼らが高齢化し「貧しい高齢者」となったときに、社会全体の問題として爆発すると危惧する意見がある。

 しかし、就業状況や所得などについて、この世代が他の世代と異なる特別の問題を抱えているという証拠は、統計には表れていない。

 2040年頃にこの世代が高齢化して直面する問題は、人口高齢化と日本経済の衰退という長期的傾向によって引き起こされるものであり、どの世代も等しく直面する問題だ。

団塊ジュニア世代は
就職氷河期の犠牲になった

 今年になって日本で起きた異常な殺人事件に共通性があることが、人々の関心を集めた。