N国党が主張する
スクランブル放送は効果的

 なんとも理不尽な話だが、実はこの不平等な構造がそのまんま当てはまるのが、年金・医療・介護という社会保障負担だ。

 財務省HPの「社会保障の維持・充実」に詳しいが、これまで日本の社会保障は3人の若者が1人の高齢者を支える「騎馬戦型」だった。しかし、高齢化が進行したことで、2050年には1人の若者が1人の高齢者を支える「肩車型」になる。つまり、これからの若者たちは、今の我々と比べ物にならないほど重い社会保障負担を強いられることになるのだ。

 本来なら、それを吸収できるくらいに賃金を上げていかなければならないところだが、「賃金を上げたら倒産が増えて不況になる!」と大騒ぎする人たちのせいで、それもあまり望めない。だったら、少しでも若者世代の負担を軽くしてやるべきではないのか。

 その中でも最も現実的なのが、「高齢者さまのNHK」をぶっ壊すことである。先ほども申し上げたように、人口激減で遅かれ早かれ現行制度は持ちこたえられなくなる。どうせ破綻するのなら、早いところ未来ある若者たちを受信料の呪縛から解放してやった方が、日本経済にもプラスである。

 では、具体的にどうやってぶっ壊すのかというと、N国党が主張する「スクランブル放送」が効果的である。スカパーやWOWOWのように、受信料を払った人だけスクランブル解除できて視聴できる。そして、災害発生時や、選挙特番、緊急ニュースなどは無料で誰でも見れるようにするのだ。

 よく受信料制度をやめると、災害報道やニュースの質が担保できないみたいな感じで、国民をやたらと「脅迫」するNHK関係者がいるが、これは全くクレイジーな考えだ。

 基本的に日本の放送局は国から免許を受けて、電波を独占使用できた上、新規参入規制でガッチリと守られている。そういう特権を享受しているのだから、受信料をもらわないと災害報道やりませんよ、という身勝手は通らないのである。

 また、実は「スクランブル放送」はNHKのためにもなる。もはや不特定多数にウケなくてもいいので、無理に若者に迎合した紅白とか、無理に民放の企画をパクったバラエティなどを制作する必要がなくなる。コンテンツに「NHKらしさ」が出て、ロイヤルカスタマーが増えていく。