ドナルド・トランプ米大統領が決めた関税は中国政府の反発を招いて両国の貿易摩擦を激化させたが、少なくとも米財務省はその恩恵を受けている。同省の最新統計によれば、6月30日までの1年間の米政府の関税収入は630億ドル(約6兆7000億円)だった。しかも増加傾向にある。6月単月の関税収入は60億ドルと、4月の48億ドル、5月の53億ドルから増加した。トランプ氏が決めた中国製品2000億ドル相当への追加関税(10%から25%に引き上げ)は、出荷時期に応じて5月から徐々に実施された。米国の足元の関税収入ペースは年720億ドル。トランプ氏が公言通り9月1日付で対中制裁関税第4弾(3000億ドル相当に10%)を発動した場合、1000億ドルの大台に乗せる可能性も十分ある。
米国、関税収入が急増 対中措置の恩恵
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