現時点で発表されている仕様は、ハイパフォーマンスな3リットルツインターボを搭載したカレラSと、その4WDバージョンのカレラ4S。環境対策として新たに微粒子フィルターが装着されたものの、シンメトリック構造のターボチャージャーやピエゾ式インジェクターを用いた直噴システム、エンジンフード下にレイアウトされたインタークーラーなどの新機軸の効果で出力が向上。従来型比で30ps増の450psをマークする。

望外の快適性を提供してくれる
スポーツカーの基準を刷新

 当然、スピード性能は向上した。ニュルブルクリンク北コースでのカレラSのラップタイムは、なんと7分25秒だ。これは、従来型のタイムを一挙に5秒も縮める驚異的な記録だ。実際にドライブしても992型は恐ろしく速い。パワーユニットは、いい意味で“ターボらしさ”を意識させない。低回転域から際立つトルクが印象的。高回転域になるほどパワーは一直線に伸びる。

 フロントに20インチ、リアに21インチと、前後に異径タイヤを標準装備とした点も新型のトピック。巨大なタイヤを履きながら、“望外の快適性を提供してくれる”という特徴にも磨きがかかった。992型は、ポルシェ911の最新世代らしく、さまざまな面で再びスポーツカーの基準を刷新した。名車と呼ぶにふさわしい。

(CAR and DRIVER編集部 報告/河村康彦 写真/小久保昭彦)

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