数カ月にわたる香港の抗議デモに怒りを募らせていた中国本土の市民に、新たなシンボルとなる存在が現れた。香港のデモ隊から暴行を受けた中国国営メディアの記者だ。一夜にして注目の的となったのは、中国共産党系の新聞「環球時報」の付国豪記者。付氏は13日夜、空港内を占拠していた香港のデモ隊から体を縛り付けられ、殴打されるなどの暴行を受け、中国ソーシャルメディア上で「ヒーロー」と称賛されている。デモ隊は付氏の行動に不審な点があり、香港警察と結託しているとの疑いをかけていた。「香港警察を支持する。私を殴ればいい」とデモ隊に言い放ち、対決姿勢をあらわにする付氏の姿をとらえた画像や動画は、ソーシャルメディア上で山火事のように瞬く間に広がった。
香港デモ隊が暴行の中国紙記者、本土では英雄に
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