ドイツ経済は4-6月期にマイナス成長となり、中国では低調な指標の発表が相次いでいる。欧州とアジアの経済大国の景気がスパイラル的に落ち込みかねないとの懸念が高まっている。  ドイツの4-6月期国内総生産(GDP)は前期比0.1%減少。エコノミストや政府は、輸出主導型のドイツ経済の落ち込みについて、米中貿易摩擦を巡る不透明感や、英国が合意なき欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)に踏み切る可能性が主な原因だとみている。  中国が14日に発表した指標でも、米国との対立長期化が景気を一段と圧迫している様子が浮き彫りになった。都市部の失業率は7月に統計開始後で最も高い水準に達した。