米ゼネラル・エレクトリック(GE)にはハリー・マルコポロス氏が現れる前から課題が山積していた。マルコポロス氏は約10年前、バーニー・マドフ受刑者によるネズミ講詐欺を告発して有名になった。同氏は15日に公表した報告書で、GEが「エンロンやワールドコムの不正会計よりも重大」な問題を隠ぺいしていると指摘した。GEは財務報告に偽りはないと反論し、GE株の下落に賭けているヘッジファンドからマルコポロス氏が支払いを受けていると主張した。報告書の公表前にマルコポロス氏から同社に連絡はなかったという。GEのラリー・カルプ最高経営責任者(CEO)は報告書について、「市場操作」だと一蹴。監査委員会トップのレスリー・サイドマン氏はCNBCに対し、報告書は「誤解を招くような不正確で扇動的な文言であふれている」と語った。