世界的にCO2の排出をなくすEVへの転換を叫ぶ声は大きいが、これは各国の国策と絡んでおり、現実の市場の要請とEVの進化(深化)・インフラ対応にまだまだギャップがあるのが実態だ。

 特に、電池はEVのコストの35~40%を占めているとされるだけに、そのコストダウンと現在の主流であるリチウムイオン電池に代わる固体電池実用化などの課題を抱えているのだ。

参入企業も増え
市場も拡大したHV

 HVといえば、トヨタが1997年に「21世紀に間に合いました」とフルハイブリッド「プリウス」を赤字覚悟で市場投入してから20年余り。エンジンとモーターを組み合わせて走るHVとして、日本市場では完全に定着して主流となった。

 HVは、現在3種類の方式に別れる。

 トヨタがプリウスで採用したのがスプリット方式で、エンジンの動力が発電用、そして駆動用にスプリット(分割)され、エンジンの駆動力とモーターの駆動力を合わせて走る。

 シリーズ方式では、エンジンは発電用として活用し、その電力を使用して電動モーターの力で駆動し、走る。日産のノートe-POWERがこの方式を採用している。

 パラレル方式は、エンジン1機に対してモーター兼ジェネレーターの構造がパラレル(並列)となっており、3つの方式の中で一番単純な構造で「マイルドハイブリッド(簡易型)」と呼ばれる。モーターは通常の走行時のエンジンの補助動力となる。

 2018年のHV世界販売は、統計によると229万台となっているが、これはフルハイブリッドの合計でトヨタとホンダのHV販売が200万台強であり、フルハイブリッドということでは日本勢が圧倒的に強い。