区の施設と併設された校舎が新築されたばかりの「東山小」(目黒区)

以前取り上げた品川区も含む東京23区の城南地区は、総じて中学受験に熱心である。私立中学進学率が千代田・中央・港の純都心3区に次ぐ目黒区と、私立中学進学者数では23区最多の世田谷区を見てみよう。(ダイヤモンド・セレクト編集部)

目黒区ダントツ人気は「東山小」

 目黒区と聞いて、思い浮かぶのは「めぐろのサンマ」だろうか。比較的印象の薄い区ではあるが、こと中学受験に関しては、都心3区に次ぐ熱心さである。私立中学進学率は港区より2.4%少ない35.1%で、23区中5位であり、女子に関しては同39.5%と高い。

 その目黒区でもっとも人気のある学区が東山1丁目にある「東山小」のそれだろう。生徒数1000人近い大規模校である。学区内の東山2・3丁目には国家公務員向けの駒沢住宅や目黒東山住宅もあり、難関国立大卒の親も多く、学力の高い小学校として以前から名をはせてきた。かつて当地に駒沢錬兵場があった名残なのか、自衛隊中央病院など防衛省の関連施設も周辺には多い。

国家公務員住宅が集まる東山地区にある駒沢住宅

 これまで見てきた人気小学校の条件は、高級住宅街、タワーマンションを中心とした新興住宅街だったが、ここに新たにもう1つ、官舎や大企業の社宅がある街が加わる。高学歴の親、という要素だ。

 東山住区センターと一体化して新築されて間もない東山小の校舎は、公立小とは思えないほどセンスのいい立派な建物である。校舎向いにある東山公園も含め、この施設と周辺の環境もその人気に拍車をかけている。

 山手通り沿いに学区を接する烏森小とともに、東山中に進むことになるが、この中学校もまた、学力の高さには定評がある。