中学受験は小学校の「学区選び」から始まる!【城南の両雄「目黒区と世田谷区」】環7に近い「大岡山小」の学区内には高級住宅地が集まる

「目黒の学習院」大岡山小

 目黒区内には他にも、創建から1200年ほどの名刹である円融寺に隣接する碑(いしぶみ)小、「自由が丘」駅にも近く官舎もある宮前小、国立病院機構東京医療センターの医師の子弟も通う東根小といった人気小学校がある。

 中でも「目黒の学習院」の異名をもつ大岡山小(平町2丁目)の人気が高い。学区内には、皇后雅子さまの実家もある。「校庭が狭いのが難点」(地元の保護者)ではあるものの、NHK合唱コンクールで金賞を連続受賞するなどして人気がある。中学受験率も高い。

 これは文京区の小石川中等教育学校と同様だが、私立中を受験しない生徒でも、目黒区の場合は東京都立大学附属高校の流れをくむ桜修館中等教育学校を記念受験的に受ける傾向にあるようだ。大岡山小に隣接し、共に第十一中に進む学区の中根小でも事情は同様で、「半分が受験で区立中には進まない傾向」(同)という状況にあるようだ。

 東急東横線と大井町線が交じる「自由が丘」駅は目黒区にある。駅周辺には中学受験塾の精鋭が集まる校舎が並び、授業が終わる頃になると、お迎えの外車で付近の道路は毎日大渋滞となる。

 この自由が丘近辺でも、隣接する学区でも中学受験率が2倍も異なるところがあるので、受験を考えている場合には事前の情報収集は欠かせないだろう。