アマゾンの森林火災の写真は強く印象に残るものだ。アマゾンの熱帯雨林から激しくあがる煙の渦、そして夜の闇の中に浮かぶ炎の不気味な光。米俳優のレオナルド・ディカプリオ氏はインスタグラムの投稿で「地球の肺が燃えている」と書いた。エマニュエル・マクロン仏大統領は「真の大規模環境破壊(エコサイド)」に警告を発した。一般のニュース視聴者にとっては、こうした写真と世界が破滅するかのような発言で話は終わりかもしれない。見出しからずっと下の方の文章で、報道機関はようやく、実際に何が起きているのか説明している。これらの火災の原因の多くは、既に森林が伐採されていた土地を農地や牧場用地として整地するため農家が意図的に火を放ったことだったというのだ。確かに、こうした火災は周囲に広がる可能性があり、もし不正行為があったのならば、ブラジルはそれを阻止し、罪を犯した者を罰するべきだ。だが、本当に「エコサイド」なのだろうか。